馬の習性について
馬の習性と接し方
馬に限らず動物と接する際にはまず、その動物の習性を理解しておくべきです。
そうしておけば、より短期間で親しみや信頼関係を築くことができるのです。
これまで犬や猫などのペットを飼ったことのある方ならば、動物の方から人間なついてくる感覚がお分かりになるでしょう。あれと同じ関係を馬とも築くことができるのです。
まずは習性を知っておきましょう
とは言え、ペット類とは違い馬は人間よりもはるかに大きな動物です。
最初は怖く感じてしまう方もいるでしょうが、“正しい接し方”をすれば暴れたりすることはまずありません。
そのためにも、習性を理解しておくことが大切です。具体的にご紹介していきましょう。
まず馬は本来寒冷地に住む動物のため、暑さは苦手です。夏場は機嫌が悪くなる場合もあります。
また野生の馬は縦社会の群れを家族単位で作るという習性もあります。草食動物なので人間を含め他の動物を襲ったり故意に危害を加えることはありません。
それどころか慣れてしまえば、人間に対して犬より従順になるそうです。ちなみに知能は人間の3歳児程度とされています。
聴力と視野と臆病さ
馬は大変に臆病な性格でもあります。ちょっとした事にすぐ驚いてパニックを起こしてしまう傾向があるので、接する際にはいくつか注意すべきことがあります。
それは馬の聴力と視野に関係しています。馬は聴力に優れていて、左右の耳を別々に動かし遠くの音も聞き取ることが出来ます。
それゆれ音に敏感で、聞き慣れない音や大きな音を怖がります。馬に近づく時やそばにいる時は大きな音を出さないようにしてください。
また人間と違い目が顔の横についているため350゜の広い視野で遠くまで見ることが出来ます。逆に自分の真後ろと正面、そして近すぎるものが見えづらい特性があります。
臆病な性格ゆえ、人間が急に視界に入ると驚きますので、馬に近づく時は斜め前から近づくようにしてください。また急に傘を開くといった行為も厳禁です。
耳の状態でわかる馬の感情
馬の感情は耳の形を見ることで、ある程度把握することができます。
代表的なものを何個か紹介します。
リラックスしている状態です。このような時は馬体に触れても問題ありません。
耳を前方にそばだてている
見慣れない物や人、聞きなれない音などに警戒しています。斜め前からゆっくり近づき、優しく声をかけるようにしてください。
耳を落ち着きなく動かしている
馬自身が落ち着きを無くしている状態です。驚かせるような行動は厳禁です。
耳を後ろに寝かせている
怒りや不快感を抱いている状態です。馬体に触ることは避けてください。
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